山本さん、この日程で行きましょう。
4回目の座間味サンゴの産卵狙い企画!
土日が被る日程で1番最初に教えてくださいました。ここで山本さん企画してください!ともちろん自然のことなので絶対はない・・・
しかしなんとしても見てもらいたい。祈るような思いで当日を迎えました。
結果は・・・無事立ち会う事ができました!「わっしょいダイバーズ座間味ツアー」にて、ついに念願だったサンゴの産卵をお客様と一緒に観察することができました!
今回の成功までには長い道のりがありました。
サンゴの産卵は毎年必ず見られるわけではなく、必ずしも満月の夜に産卵するわけでもありません。月齢や水温、潮の流れ、天候など様々な条件が重なって初めて観察できる非常に神秘的な現象です。
これまで3回チャレンジしてきましたが、「あと少しだった」「予想日が2-3日ずれた」「海況不良で早く那覇に戻らないといけなくて、その戻った日の夜に産卵した・・・」など、なかなかタイミングが合わず悔しい思いをしてきました。
そして今回、4度目の挑戦。
まさに「4度目の正直?」です。
夕方から準備を進め、日が沈む前にナイトダイビングへ出発。
真っ暗になる前にすでに産卵が行われる日にはサンゴの枝の根元にピンクの卵の頭が顔を出してきます。そしてその匂いにつられてチョウチョウウオ達もいつもより動きが活発になりはじめます。
はじめ、ダイブイン浜のオーナーがチェックに、みんなは船の上で待機・・・。
10分後、顔を上げた彼は頭の上で
《バツ》
あかーーん! 今年もダメなのか・・・。
しかし、可能性がある場所がもう1か所あると言う事で船を阿嘉島まで走らせてくれました。すでに産卵予定時刻が迫っていたため、産卵があってもなくても潜りましょう!と言う事でブリーフィングを済ませてもらいエントリー。
水中に入った直後は普段の夜の海そのもの。静かな海の中で、みんな期待と少しの不安を抱えながらサンゴの様子を観察していました。
すると突然、様子を見に行ったオーナーのライトが上下にブンブン振られているではないですかっ!
こ、これは!すぐさま僕はお客さまをつかまえて一緒にダッシュ。
サンゴの上に小さなピンク色の粒がただよってるのが見え始めました。
「あれ?」
と思った次の瞬間、次々とサンゴが産卵を開始!

産まれる瞬間も観察できましたね。このように根元がら卵が出てきます。




写真は虫眼鏡で観察中

まるで海の中に雪が舞うような光景が広がりました。
サンゴの卵にまみれる皆さん

お客様も思わずライトを向けながら歓声を上げ、私自身も何度見ても感動する瞬間でした。



こちらは普段は夜になると色がくすんで大人しくしているチョウチョウウオたち。
しかしこの時ばかりは栄養満点なサンゴのバンドルをパクパク、パクパク!トゲチョウチョウウオ、チョウハンなどが忙しそうです\(^^)/
サンゴの産卵とはなんなのか?
産卵?と言うことはそもそもサンゴは植物ではなく動物なんですね。
見た目は岩や植物のように見えますが、実際には「ポリプ」と呼ばれる小さな生き物が集まって群体を形成しています。
そのポリプの中に褐虫藻(かっちゅうそう)と言う植物を共生させており、その褐虫藻に光合成をさせてその栄養も取り込んでいます。色とりどりのサンゴの色はその褐虫藻の色だと言われています。
でも夜になるとポリプ自ら元気に動き回りプランクトンなどを捕食しています。
光合成と捕食。両方からエネルギーを得てるんですね♪
多くの造礁サンゴは年に一度、繁殖のために卵と精子をまとめた「バンドル」と呼ばれるカプセルを海中へ放出します。
この現象がサンゴの産卵です。
産卵されたバンドルは海面へ向かって浮上し、海面付近で弾けることで卵と精子が放出されます。
その後、受精した卵は幼生となり、数日から数週間海を漂った後、新たな場所へ着底して成長していきます。
つまり、私たちが見ている産卵は次世代のサンゴたちが誕生するための大切な生命のリレーなのです。
なぜ同時に産卵するの?
サンゴの産卵が世界中のダイバーを魅了する理由の一つが、その圧倒的なスケールです。
広範囲のサンゴがほぼ同じタイミングで一斉に産卵します。
これは受精率を高めるためだと考えられています。
月の満ち欠けや日照時間、水温などを合図にして産卵のタイミングを合わせているといわれていますが、実はまだ解明されていない部分も多く残されています。
だからこそ予想が難しく、観察できた時の感動は格別なのです。
今回ご参加いただいた皆様は、本当に運が良かったと思います。
サンゴの産卵は水族館ではなかなか再現できず、自然の海でしか味わえない特別な体験です。
ライトに照らされた無数のバンドルがゆっくりと海面へ向かって上昇していく姿は、まるで宇宙空間を漂う星々のようでした。
しても、この瞬間を皆様と共有できたことが本当に嬉しく思います。
サンゴを守るために
今回私たちが感動をもらったサンゴたちは、地球温暖化や海洋汚染など様々な環境問題の影響を受けています。悲しいことにダイバーに折られると言う影響も無視できません。
美しいサンゴ礁は一夜で作られるものではありません。
今回放出された小さな命が成長し、大きなサンゴ礁になるまでには何十年もの年月が必要です。
だからこそ、私たちダイバー一人ひとりが環境に配慮し、この素晴らしい海を未来へ残していくことが大切だと改めて感じました。
ダイバーは海にお邪魔させてもらう立場だと思っています。潜ったではなく潜らせてもらったと思っています。
これからも1人と1人がスキルを上げていってもらえるような環境を作って行きたいです。
よく、サンゴをパキッと蹴ってしまったり、生きているサンゴを触ってしまったりフィンが乗ってしまったり・・・。みんなで気をつけて行きましょうね。
目の前の見えている部分だけから自分の足先や自分の周り、生きたサンゴなのかちょっと掴んでも問題ないサンゴなのか・・・、バディのこと、ガイドのこと、チームの事、意識を少しずつ広げて俯瞰するように潜れるダイバーが増えたら嬉しいです。
最後に
4度目の挑戦でようやく出会えたサンゴの産卵。
待った時間が長かったからこそ、その感動は何倍にも大きなものとなりました。
自然相手だからこそ簡単には見せてもらえない。
でも、だからこそ価値がある。
今回ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
アテンドしてくださったダイブイン浜の洋一さん、智也さんありがとうございました^ ^
諦めなかったら、きっと・・・
諦めなかったからきっと。
皆様の笑顔と感動の声を聞きながら、「またこの奇跡を一緒に見たい」と強く思いました。
そしてやっぱり謙虚な気持ちがいろいろと大事だなぁって事も。
次はテーマを変えての撮影に挑んだり、サンゴの産卵のなかの◯◯とか、コラボを狙ってみたり、何度でもみたくなりますね。
リクエストお待ちしております♪
わっしょいダイバーズでは、これからも皆様を感動の海へご案内していきます。
次はどんな奇跡に出会えるでしょうか。
また皆様と一緒に海の中で最高の瞬間を共有できる日を楽しみにしています!
明日6月11(木)はお休みとなります。
12(金)は13時からオープンとなります。
☆重要情報☆

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